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現代の夏の不調が起こる理由、乗り切るコツ

丁宗鐵・日本薬科大学学長

 暑さで体力が落ちる夏は、痩せるのがふつうでした。ところが今は、逆に太りやすくなっています。日本の夏は高温多湿。家電などがなかった頃は、食べ物が傷みやすく日持ちがしません。食料事情もよくないため、夏痩せしたのです。また、傷んだ食べ物を無理に食べて腹痛や食中毒を起こし、命を落とす危険さえありました。そんな夏の暮らしが一変し、現代社会では体の不調も様変わりしています。

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日本薬科大学学長

てい・むねてつ 1947年東京生まれ。医学博士。横浜市立大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科修了。79年から81年まで米国スローン・ケタリングがん研究所に客員研究員として留学。日本東洋医学会漢方専門医・指導医。北里大学・東洋医学総合研究所研究部門長、東京大学大学院客員教授、東京女子医科大学特任教授を経て現在、日本薬科大学学長、百済診療所院長。近年の著書に「丁先生、漢方って、おもしろいです。」(朝日新聞出版)、「病気がイヤがる暮し方 江戸式健康心得」(春秋社)、「ガンが逃げ出す漢方力」(ヴィレッジブックス)など。