脳と心の再生カンファレンス

唇と手のひらに同時のしびれ 脳梗塞の予兆

工藤千秋・くどうちあき脳神経外科クリニック院長
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 脳の血管が詰まる脳梗塞(こうそく)と脳の血管が破れて出血する病気をまとめて脳卒中と呼びます。脳卒中は日本人の死亡原因の第4位(2015年人口動態調査)で、その約6割を脳梗塞が占めています。

 脳梗塞は脳の血管が詰まることで酸素や栄養素が届かなくなり、脳細胞の一部が壊死する病気です。発症時の死亡リスクが高いだけでなく、死を免れたとしても私の経験では約3割の人は後遺症が残ります。日常生活に大きな支障をきたし、家族などによる介護が必要になります。脳梗塞は高齢者に多い病気で、高齢化の進展で発症者が増えていくことが考えられます。これは社会全体の問題になることが予想されます。

 脳梗塞は治療開始までの時間が予後に関係するため、兆候にいち早く気づき、重大な後遺症を回避することが…

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工藤千秋

くどうちあき脳神経外科クリニック院長

くどう・ちあき 1958年長野県下諏訪町生まれ。英国バーミンガム大学、労働福祉事業団東京労災病院脳神経外科、鹿児島市立病院脳疾患救命救急センターなどで脳神経外科を学ぶ。89年、東京労災病院脳神経外科に勤務。同科副部長を務める。01年、東京都大田区に「くどうちあき脳神経外科クリニック」を開院。脳神経外科専門医であるとともに、認知症、高次脳機能障害、パーキンソン病、痛みの治療に情熱を傾け、心に迫る医療を施すことを信条とする。 漢方薬処方にも精通し、日本アロマセラピー学会認定医でもある。著書に「エビデンスに基づく認知症 補完療法へのアプローチ」(ぱーそん書房)、「サプリが命を躍動させるとき あきらめない!その頭痛とかくれ貧血」(文芸社)、「脳神経外科医が教える病気にならない神経クリーニング」(サンマーク出版)など。