前回は「もう迷わない!救急病院 選び方のポイント」について解説をしました。今回はちょっと趣向を変えて、シフトワーカーの睡眠について解説をしたいと思います。

避けられない深夜の業務にどう備えるか

 救急医として働く上で、通常の診療時間外に勤務する「当直」「夜勤」や、日中と夜間の勤務を交代で担当する「シフト」で働くことは不可避です。若くて体力があった頃には何度でも耐えることのできた当直や夜勤などの勤務も、年齢が上がるとともに負担になっていくのも事実です。どうしてでしょうか? それは、通常なら睡眠に充てられる時間に覚醒して仕事をするため、当直や夜勤は睡眠サイクルに悪影響を与えるからです。とはいえ、「困った人を助ける」という仕事上、世間の皆さんが寝静まった時間帯でも、誰かが働かなくてはなりません。そのような勤務体系で、できるだけ負担を減らし、疲労を蓄積しないためにはどうすればいいでしょうか。

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国際医療福祉大医学部救急医学主任教授(同大成田病院救急科部長)

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年6月から国際医療福祉大学医学部救急医学教授、21年4月から主任教授(同大成田病院救急科部長)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。