以前から研究が進められ、一部の施設で心臓病の検査に用いられていた心磁図検査が、拡張型心筋症の予後予測に有効であることが明らかになりました。心疾患の早期発見やカテーテル治療の診断ツールとしても活用できるのではと期待されています。
2016年11月、国立循環器研究センターが、心磁図検査が拡張型心筋症における予後(発症後の経過)予測に有効であると専門誌に発表しました。
拡張型心筋症は、心臓の筋肉が徐々に弱って心臓から血液を送り出すポンプの役割が働かなくなる病気です。原因ははっきりしていないのですが、心臓の筋肉(心筋)に線維化が生じ、電気活動が正常に行われない場所ができるようになります。そのため左心室の収縮力が弱くなって拡張し、心臓の機能が低下して心不全や突然死が起こりやすくなる、予後不良な病気です。
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