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家事・子育ての負担が奪う女性の睡眠時間

内村直尚・久留米大学学長

 日本人で最も睡眠時間が短いのは、男女どの年代層でしょうか? こう問いかけると、多くの人が、猛烈サラリーマンのイメージがある「30~40代の男性」と答えます。ところがこれは不正解です。意外に思われるかもしれませんが、正解は40代後半~50代前半の女性です。

 今回は、この年代の女性の睡眠時間がなぜ短くなるのか、そして、どのように解決すべきかを解説したいと思います。

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久留米大学学長

うちむら・なおひさ 1982年、久留米大学卒業。86年に久留米大学大学院医学研究科修了(医学博士)後、87年5月~89年4月に米国Oregon Health Science Universityへ留学。帰国後、久留米大医学部神経精神医学講座の助手、講師、助教授を経て、2007年4月から同講座教授に就任した。11年4月~13年3月、久留米大学病院副病院長。12年4月から久留米大学高次脳疾患研究所長、13年4月から同大医学部長を務め、20年1月からは同大学長。国内トップレベルの睡眠医療チームを率いる睡眠研究の第一人者。著書(分担執筆)に「睡眠学」(朝倉書店)、「プライマリ・ケア医のための睡眠障害」(南山堂)など。