実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

B型肝炎ワクチン定期化でも変わらぬ無関心

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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誤解だらけのB型肝炎ウイルス【7】

 本連載では過去に6回にわたり、B型肝炎ウイルス(以下HBV)について取り上げました。HBVはとても感染力が強く、唾液や汗からも感染することがあること▽2002年には保育園で25人の集団感染があったこと▽いったん感染するとウイルスは生涯体内から消えないこと▽「治った」と言われても将来牙をむく可能性があること▽ワクチンで完全に防げる感染症なのにもかかわらず接種していない人が大勢いること--などを述べました。世界のほとんどの国(それは先進国だけでなく文字通りほとんどの国)が生まれてきた赤ちゃん全員に無料で接種しているなか、日本では定期接種に入れられていない問題についても指摘しました。

 2016年10月、ついに日本もHBVワクチン定期化が実現し、ようやく世界に追いつくかたちとなりまし…

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト