髪の健康相談室

育毛剤で毛が生える? 発毛剤との違いは…

齊藤典充・横浜労災病院皮膚科部長
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 秋は抜け毛が気になる季節です。秋から冬は抜けた髪の量が増えたと心配する人が少なくないのですが、人の抜け毛は季節によって変動することが知られており、1日100本程度の抜け毛は、特に問題ありません。この季節の抜け毛は、夏の強い紫外線などで頭皮が傷んで乾燥することも一因です。今の時期に休めて回復させることが、髪の健康を保つことにつながります。髪の毛は、頭皮の下にある毛包で成長します。髪の毛を元気にしようと思ったら、土台である頭皮が重要です。今回は、みなさんから質問の多い育毛剤と、体の中からのケアについて解説しましょう。

 頭皮や髪の毛のケアに市販の育毛剤を使ってみたい。そう思っている人は、多いのではないでしょうか。育毛剤は、頭皮の血行を促進して、今、生えている髪の毛を元気にしてくれるものです。髪の毛は毛母細胞が分裂し、増殖することで成長します。頭皮の血流がよくなると、根元にある毛乳頭から栄養がスムーズに運ばれて育毛が促されます。

 市販の育毛剤は、配合された成分や効果などによって、「化粧品」「医薬部外品」「一般医薬品」に分けられています。主に配合されているのは、血行を促進させる成分▽毛母細胞の働きを活発にする成分▽頭皮の炎症やふけを抑える成分▽頭皮を保湿する成分--などです。

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齊藤典充

横浜労災病院皮膚科部長

さいとう・のりみつ 1993年北里大学卒業、同大学皮膚科に入局。98~2000年米国カリフォルニア大学サンディエゴ校留学。国立横浜病院(現:国立病院機構横浜医療センター)皮膚科、北里大学皮膚科助手、講師、国立病院機構横浜医療センター皮膚科部長などを経て14年4月から現職。専門は脱毛症、血管炎、血行障害。日本皮膚科学会の脱毛症に関する診療ガイドラインの作成に携わるなど、長年、診療の第一線で脱毛治療・研究の分野をリードしている。