
前回のコラム「受診は『相手に伝える力』を育むチャンス」で、診察にやってきた小中学生たちが、付き添いの保護者を振り返ってばかりで、なかなか自分の言葉でしゃべらないことを書いた。
先日、「キャリア教育」の一環で、小学校の先生に講演を頼まれ、近くの小学5、6年生200人に話をする時間をいただいた。
大人対象の講演は何度も経験しているが、小学生相手の話は初めてだったので、とても緊張した。先生からは「医師の仕事のことだけでなく、他に伝えたいこともぜひ話してほしい」と言われたので、「自分の言葉で伝えることの大切さ」をわかってもらおうと、先生たちの協力を得てぶっつけ本番で寸劇を披露した。
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さくらいクリニック院長
さくらい・たかし 1956年、兵庫県尼崎市生まれ。81年、群馬大学医学部卒業。兵庫医科大学内科、大阪大学整形外科などを経て92年、同市でさくらいクリニックを開業。当初から在宅でのみとりを支援し続け、現在までに350人あまりをみとってきた。内科、整形外科、リウマチ専門医。内科、整形外科両サイドの経験から「あなたとあなたの家族の専門医」をめざす。20年にわたり、宝塚歌劇団の主治医も務める。主な著書に「先生‥すまんけどなぁ…」(エピック)、「大往生なんか、せんでもええやん!」(講談社)。さくらいクリニックウェブサイト
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