理由を探る認知症ケア

介護の心地よさを決める「習慣・趣味・特技」

ペホス・認知症ケア・コミュニケーション講師
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趣味や特技の記憶につながる介護ができれば、本人も心地よく過ごせるはず
趣味や特技の記憶につながる介護ができれば、本人も心地よく過ごせるはず

「認知症」に備えよう(2)

 前回の記事「『認知症』早期発見は“早期絶望”なの?」で、「生活歴」「習慣」「趣味・特技」を誰かに知っておいてもらったり、ノートに書いたりしておくことで、いざ「認知症」になっても、これまで通り快適に暮らせる可能性が広がることをお伝えしました。

 「生活歴」「習慣」「趣味・特技」といった情報は、人によって違いがあるので、とても個性が表れます。そのため、一人一人に合わせた暮らしの支え方を考える介護のプロが頼りにする情報でもあります。

 いざ、読者の皆さんやその家族が病気や事故で介護サービスを受けることになった時、介護者に伝えるべき情報はたくさんあります。健康状態、心身の状況、食事や着替えなどの動作能力、1日の生活の流れ、家族構成、趣味・特技、これからの暮らしに対する意向や支援の希望、不安や困りごとなど、多岐にわたります。そのため、「生活歴」等を細かく伝える時間は限られているので、前もってノートに書いて整理しておくことをおすすめ…

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ペホス

認知症ケア・コミュニケーション講師

ペ・ホス(裵鎬洙) 1973年生まれ、兵庫県在住。大学卒業後、訪問入浴サービスを手がける民間会社に入社。その後、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、訪問看護、訪問リハビリ、通所リハビリ、訪問介護、介護老人保健施設などで相談業務に従事。コミュニケーショントレーニングネットワーク(CTN)にて、コーチングやコミュニケーションの各種トレーニングに参加し、かかわる人の内面の「あり方」が、“人”や“場”に与える影響の大きさを実感。それらの経験を元に現在、「認知症ケア・コミュニケーション講師」「認知症ケア・スーパーバイザー」として、介護に携わるさまざまな立場の人に、知識や技術だけでなく「あり方」の大切さの発見を促す研修やコーチングセッションを提供している。著書に「理由を探る認知症ケア 関わり方が180度変わる本」。介護福祉士、介護支援専門員、主任介護支援専門員。アプロクリエイト代表。