漢方と健康 あれこれ読本

便秘改善だけじゃなかった「大黄甘草湯」の効能

加藤士郎・野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授
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 便秘は3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態であり、女性を中心に日本人に多い疾患です。今回は、この便秘と認知症に伴う精神的な興奮症状とが深く関係があった高齢男性Aさんのケースを紹介します。

 Aさん(79)は2年前にアルツハイマー症を発症し、治療を受けています。認知症の症状はあまり進行しないものの、精神的な興奮症状が著しく、特に夜間に興奮することが多いため、家族も困っていました。

 家族はAさんの妻、長男夫婦とその子供2人の6人暮らし。Aさんの介護は主に長男夫婦が受け持っていまし…

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加藤士郎

野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授

かとう・しろう 1982年獨協医科大学卒後、同大第1内科(現心臓・血管内科)入局。88年、同大第1内科大学院卒。第1内科講師、宇都宮東病院副院長などを経て、09年野木病院副院長、筑波大学非常勤講師。同年、筑波大学付属病院総合診療科に漢方外来開設。10年筑波大学付属病院臨床教授。筑波大学付属病院で漢方外来に従事するととともに、主に学生、研修医を対象に漢方の教育活動を行っている。編著に「臨床力をアップする漢方ー西洋医学と東洋医学のW専門医が指南!」(中山書店)。医学博士、日本内科学会認定医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本老年医学会専門医・指導医など。