実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

30年前の「エイズパニック」から学ぶ二つのこと

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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エイズという病を知っていますか?【12】

 個人的な話になりますが、私は医学部入学前に別の大学も卒業しています。その一つめの大学、関西学院大学に入学したのは1987年4月です。私の出身高校は三重県伊賀市(当時は上野市)の上野高校。地元から通える大学はほとんどなく、卒業生の多くは全国に散らばります。卒業式から田舎を離れるまでの約1カ月間、残された時間を惜しむように地元の友達と遊んでいた私が、周囲から何度も言われたのが「エイズに気をつけろ」です。

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト