旅と病の歴史地図

命つなぐ国際緊急搬送 渡航時の心得は

濱田篤郎・東京医科大学教授
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空飛ぶ救急車

 渡航医学が提供する医療の一つに国際緊急搬送があります。

 海外滞在中に病気になってしまった人を、より医療レベルの高い国に移送したり、母国まで運んだりする仕事です。こうした国際間の患者搬送には飛行機を使うため、空飛ぶ救急車といったイメージがあります。ただし、地上を走る救急車と異なり、飛行機の中は酸素濃度が低いなど過酷な環境にあるため、搬送中に患者さんの病状が悪化する事態も起こります。

 そこで、事前に患者さんの状態を十分にチェックし、搬送可能かどうかを判断する必要があります。医師や看…

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濱田篤郎

東京医科大学教授

はまだ・あつお 1981年、東京慈恵会医科大学卒業。84~86年に米国Case Western Reserve大学に留学し、熱帯感染症学と渡航医学を修得する。帰国後、東京慈恵会医科大学・熱帯医学教室講師を経て、2005年9月~10年3月は労働者健康福祉機構・海外勤務健康管理センター所長代理を務めた。10年7月から東京医科大学教授、東京医科大学病院渡航者医療センター部長に就任。海外勤務者や海外旅行者の診療にあたりながら、国や東京都などの感染症対策事業に携わる。11年8月~16年7月には日本渡航医学会理事長を務めた。著書に「旅と病の三千年史」(文春新書)、「世界一病気に狙われている日本人」(講談社+α新書)、「歴史を変えた旅と病」(講談社+α文庫)、「新疫病流行記」(バジリコ)、「海外健康生活Q&A」(経団連出版)など。19年3月まで「旅と病の歴史地図」を執筆した。