髪の健康相談室

女性の髪の悩み 内臓疾患が原因も

齊藤典充・横浜労災病院皮膚科部長
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 髪の悩みは深く、分からないことも多いのですが、原因が分かれば改善に導ける場合があります。女性の薄毛や脱毛は、栄養不足や女性ホルモンのエストロゲンの減少が原因とは、限りません。加齢、エストロゲン以外のホルモンの作用、全身性の病気、治療や薬の影響など実にさまざまで、男性に比べて幅広い要因が考えられます。どのようなことが女性の薄毛や脱毛の原因になるのか、まずはよく知っておきましょう。

1.加齢

 「ボリュームがない」「伸びが遅い」「つやがない」--中高年になると、このような髪の悩みが増えてきます。これは加齢が原因の一つです。年齢を重ねると、どうしても毛周期の休止期が少しずつ長くなります。そのため、髪の成長期が短くなって伸びが悪くなり、ボリュームがなくなってきます。個人差はありますが、更年期に入る40代ころから髪は元気がなくなり、50代以上の女性では誰にでも起こり得ます。加齢が原因の場合は…

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齊藤典充

横浜労災病院皮膚科部長

さいとう・のりみつ 1993年北里大学卒業、同大学皮膚科に入局。98~2000年米国カリフォルニア大学サンディエゴ校留学。国立横浜病院(現:国立病院機構横浜医療センター)皮膚科、北里大学皮膚科助手、講師、国立病院機構横浜医療センター皮膚科部長などを経て14年4月から現職。専門は脱毛症、血管炎、血行障害。日本皮膚科学会の脱毛症に関する診療ガイドラインの作成に携わるなど、長年、診療の第一線で脱毛治療・研究の分野をリードしている。