誰も言わない うつの本音

「2人に1人が無役」バブル世代“最後の役割”とは

西川敦子・フリーライター
  • 文字
  • 印刷
バブルネタで知られる平野ノラさん(右)=東京都中央区で2017年11月
バブルネタで知られる平野ノラさん(右)=東京都中央区で2017年11月

中年うつの乗り越え方(前編)

 「働かないおじさん」「半沢直樹」「平野ノラ」--さまざまなイメージをまとう「バブル世代」。しかし、派手好きでマイペースといった表の顔とは裏腹に、自殺者数が最多の年代に当たるなど、じつはシビアな現実に直面しているという。「昇進適齢期」を過ぎた彼らが抱える心の闇とは。

バブル世代は「自殺者数最多」世代?

 行きつけの居酒屋は忘年会シーズンのせいか、今夜は一段と騒がしい。石黒健さん(仮名)は乾杯を終え、中ジョッキの生ビールをテーブルに置いた。

 割安なところが気に入って通っていたのだが、近ごろは若い連中が増え、居心地が悪くなってきた。同年輩は…

この記事は有料記事です。

残り2278文字(全文2561文字)

西川敦子

フリーライター

にしかわ・あつこ 1967年生まれ。鎌倉市出身。上智大学外国語学部卒業。釣り関連の編集プロダクション勤務、温泉仲居を経て、2001年から執筆活動。経済誌、新聞、人事関連雑誌などで、メンタルヘルスや家族問題、働き方をテーマに取材を続ける。著書に「ワーキングうつ」(ダイヤモンド社)など。