明日のきれいのつくり方

原因も対処法も違う「にきび」と「大人にきび」

山下理絵・湘南藤沢形成外科クリニックR総院長
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 街はイルミネーションに輝き、年末を感じます。皆さんにとって、この1年はどんな年でしたか? 私は、今年もたくさんの手術、レーザー、美容治療を行ってきました。私が行っている治療は皮膚がんや足壊疽(えそ)以外は命の危険性は少なく、機能改善の手術もありますが、圧倒的に見た目の改善の治療が多いのです。しかし、見た目の治療によって心も改善することも多く、その仕事にほこりを持ち、そしてベストな治療を提供していこうと思っています。

 私は、美容皮膚科系の医学雑誌「Bella Pelle(ベラペレ=イタリア語で『美しい肌』)」の編集委員をしています。先週、その座談会がありテーマは「にきび」でした。にきびは「青春のシンボル」といわれ、病気という認識のない人が大多数かもしれません。現状では、病院に定期的に通院している人は一部(にきびに罹患<りかん>している人の1割程度)で、ほとんどは市販薬や化粧品などで自己治療、対処をしています。

 しかし、若年時の不適切な治療あるいは未治療により、瘢痕(はんこん)形成や毛穴の開大などの後遺症となることがあります。私は、形成外科医なので「にきび痕」の治療を希望する患者さんをたくさん診ます。炎症の繰り返しによって生じた凹凸、にきび痕の治療は非常に難しいため、痕が残るような状態になる前の早期からにきびの治療を積極的にしていくことを推奨しています。また、最近では「大人にきび」で悩んでいる患者さんが…

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山下理絵

湘南藤沢形成外科クリニックR総院長

やました・りえ 2018年4月から湘南藤沢形成外科クリニックR総院長。外傷や再建、腫瘍など形成外科の診療はもちろんのこと、子供のあざやしみなどのレーザー治療では定評があり、多くの講演や教育を行っている。最近では、幹細胞を用いた乳房再建を行い、ウーマンライフのQOLの向上にも努めている。趣味と実益を兼ねたライフワーク「癒やしと美肌」への探究心は、1泊3日の過激な海外出張へも駆り立てる。信条は「気になるものは、まず自分で試す」。前職は湘南鎌倉総合病院の形成外科・美容外科部長、形成再生医療センター長。湘南藤沢形成外科クリニックR