
唾液は1日に1~1.5Lも分泌され、口の中をぬらしています。もし、唾液が出なくなったらどうなってしまうかご存じでしょうか? まず味覚がなくなり、物が飲み込めなくなります。そして、重症の虫歯や歯周病になり、さらに、発育が抑えられていたカビが増えて口の中がカビだらけになってしまいます。今回は、唾液がどれだけ大切なのかについてお話ししたいと思います。
この記事は有料記事です。
残り1847文字(全文2021文字)
投稿にはログインが必要です。
日本大学特任教授
おちあい・くにやす 1973年、日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)獣医学科卒業。73年に日本大学松戸歯科大学(現・松戸歯学部)で副手(研究助手)となり、口腔(こうくう)細菌の研究を始める。75年に松戸歯学部助手に就任し、78~80年は米国University of Alabama at Birminghamへ留学。82年に歯学博士号を取得した。87年に松戸歯学部講師、2000~05年に明海大歯学部教授、05~15年に日本大学歯学部教授を歴任。15年4月から日本大学歯学部特任教授。エイズやインフルエンザ、アルツハイマー病と歯周病菌の関係、口腔細菌と腸内細菌の関係など、独創的でありながら人々に身近な研究で注目されてきた。著書(監修、共著)に「腸内細菌・口腔細菌と全身疾患」(シーエムシー出版)や「口腔微生物学―感染と免疫―」(学建書院)など。
注目コンテンツ