健康長寿をめざして

「健康格差」を放置したら社会と財政は崩壊する

藤田孝典・NPO法人ほっとプラス代表理事医療プレミア編集部
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 「診察に行きたいが仕事を休めない」「病院で大きな病気が見つかったら困る」--さまざまな理由で医療にアクセスできない人が増え、潜在的な健康リスクが社会に広がっている。健康や命の価値になぜ差が出るのか。「下流老人」「貧困クライシス」の著者で、貧困支援のNPO法人「ほっとプラス」代表理事・藤田孝典さんへの「健康格差」インタビュー最終回をお届けする。【まとめ・ライター・本多カツヒロ】

 --健康リスクの広がりと健康格差の拡大が「潜在患者」を増やし続けると、結果的に国民全体の健康を損ないます。将来の医療費増大にもつながりますね。いまお金をかけて手を打たないと、社会が大変なことになる。

 藤田孝典さん 生活保護受給者で人工透析を受けている人が多いのは、腎疾患に至るまでに食生活や労働時間、健康管理に問題があったことの表れです。

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藤田孝典

NPO法人ほっとプラス代表理事

1982年生まれ。NPO法人ほっとプラス代表理事、聖学院大学人間福祉学部客員准教授、反貧困ネットワーク埼玉代表。厚生労働省社会保障審議会特別部会委員。ソーシャルワーカーとして現場で生活困窮者支援をしながら、生活保護や貧困問題への対策を積極的に提言している。著書に「貧困クライシス 国民総『最底辺』社会」(毎日新聞出版)「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃」「ひとりも殺させない」「貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち」など。

医療プレミア編集部

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