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子どもだけではない!光刺激によるリスクとは

 20年ほど前、テレビ画面の強い光が、子どもを中心にけいれんやひきつけなどの光感受性発作(てんかん)を引き起こしたことがありました。一定の割合で光線や光の刺激に過敏な人がいることもわかってきています。

 テレビアニメやドラマの冒頭で、「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てください」というテロップが挿入されることがあります。この表示のきっかけは、テレビアニメを見ていた子どもたちを中心に、目の痛み、頭痛、けいれん発作、ひきつけ、意識障害、不快感などの症状が引き起こされた一件からでした。

 このとき、症状が現れた人には「光過敏性発作(光感受性てんかん)」という、目から入る光刺激によって発作が誘発されるてんかん類似発作が起きていました。それまで、まったくてんかんや光過敏性発作の既往のなかった人にも突然、症状が現れたのです。

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