インフルエンザ流行の時期など、予防注射や治療に多くの患者が訪れる医療機関。患者さんに接する医師や看護師は感染しないの? と疑問に思ったことがありませんか。もし医師や看護師が感染したら、予防注射に行った健康な人にうつってしまうのでは? と不安になる人もいるでしょう。
医療機関ではかぜやインフルエンザをはじめ感染が懸念される病気は多く、感染の確率も一般人に比べて格段に高くなります。感染してしまえば自身だけでなく、患者さんや病院を訪れた人全員に対して危険な状況をつくりだすことになります。
とくにHIV(エイズ)感染のリスクが問題になってから、アメリカでは1985年に「ユニバーサルプレコーション」という医療従事者の保護を目的にした予防策が作成されました。続いて1996年には呼吸器感染症や未知の感染症についての予防策が加えられた「スタンダードプレコーション」が作成されています。
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