病気が逃げ出すサプリ指南

人生100年「健康でいるための努力」が必要だ

丁宗鐵・日本薬科大学学長
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 人生100年時代を迎え、2018年から高齢者の定義が変わってくると予想されます。現在は、65~74歳が前期高齢者、75歳以上が後期高齢者ですが、高齢者の日常生活を調べた結果、働いている人の方が健康で、健康寿命も延びることが分かってきたためです。

 17年に日本老年学会、日本老年医学会が高齢者の定義の見直しを提言しました。今後日本は少子高齢化で労働人口が減少します。老後をもっと先に延ばし、社会参加してもらいましょうという流れになると私は見ています。

 日本老年学会、日本老年医学会の提言では、65~74歳を准高齢者、75~89歳を高齢者、90歳以上を超高齢者と定義しています。高齢者の定義が75歳以上になると、定年、年金、医療のすべてに影響が及びます。年金の受給開始は先延ばしになり、経済的には定年後も働いてください、70代前半までは働きましょう、ということになってくるでしょう。

 すると健康面では、年齢を重ねても病気にならないこと、要介護の認定を受けないようにして、とにかく健康寿命を延ばすことが大事です。「働ける人は働く」「働かない人は運動する」、そして「食事と栄養のバランス」が非常に重要になり、これを実践して医療と介護のお世話にならない生き方をしなくてはなりません。高齢者の定義が変わることで、老後の暮らし方や人生設計は、大きな見直しを求められます。

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丁宗鐵

日本薬科大学学長

てい・むねてつ 1947年東京生まれ。医学博士。横浜市立大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科修了。79年から81年まで米国スローン・ケタリングがん研究所に客員研究員として留学。日本東洋医学会漢方専門医・指導医。北里大学・東洋医学総合研究所研究部門長、東京大学大学院客員教授、東京女子医科大学特任教授を経て現在、日本薬科大学学長、百済診療所院長。近年の著書に「丁先生、漢方って、おもしろいです。」(朝日新聞出版)、「病気がイヤがる暮し方 江戸式健康心得」(春秋社)、「ガンが逃げ出す漢方力」(ヴィレッジブックス)など。