脳と心の再生カンファレンス

「GABAのサプリは認知症に効く」は本当?

工藤千秋・くどうちあき脳神経外科クリニック院長
  • 文字
  • 印刷

 脳は人の生活のほぼすべてをつかさどっていると言っても過言ではありません。そのため、専門家でなくとも脳の重要性を知らない人はほとんどいないでしょう。

 とは言っても、脳の働きは未解明な部分がかなり存在し、現在もさまざまな研究が世界中で行われています。

 脳の重要性の高さと未解明な部分の多さも影響しているのか、昨今は「脳に良い○○含有」などという健康食品やサプリメントが注目されることがしばしばあります。ところが、こうした話の中には誤解が含まれていることが少なくありません。

 今回はその中の一つ、GABA(ギャバ)についてお話ししたいと思います。

この記事は有料記事です。

残り1842文字(全文2113文字)

工藤千秋

くどうちあき脳神経外科クリニック院長

くどう・ちあき 1958年長野県下諏訪町生まれ。英国バーミンガム大学、労働福祉事業団東京労災病院脳神経外科、鹿児島市立病院脳疾患救命救急センターなどで脳神経外科を学ぶ。89年、東京労災病院脳神経外科に勤務。同科副部長を務める。01年、東京都大田区に「くどうちあき脳神経外科クリニック」を開院。脳神経外科専門医であるとともに、認知症、高次脳機能障害、パーキンソン病、痛みの治療に情熱を傾け、心に迫る医療を施すことを信条とする。 漢方薬処方にも精通し、日本アロマセラピー学会認定医でもある。著書に「エビデンスに基づく認知症 補完療法へのアプローチ」(ぱーそん書房)、「サプリが命を躍動させるとき あきらめない!その頭痛とかくれ貧血」(文芸社)、「脳神経外科医が教える病気にならない神経クリーニング」(サンマーク出版)など。