がんをあきらめない 難敵に挑む医師・患者・家族

脂肪肝の進行放置で肝臓がんになる恐れも

福島安紀・医療ライター
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 年間約4万人が発症する肝臓がんは、男性では4番目、女性では6番目に死亡者数の多いがんです。以前は90%以上がB型・C型肝炎ウイルスが原因でしたが、近年、肝炎ウイルス以外によって発症する肝臓がんが増えています。肝臓がんの原因、予防法、早期発見法について、国立がん研究センター東病院肝胆膵(かんたんすい)内科長の池田公史(まさふみ)さんに聞きました。

--肝炎ウイルス以外が原因の肝臓がんが増えているそうですが、その原因を教えてください。

 あまりアルコールを飲まないのに、いわゆる「脂肪肝」から非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)と呼ばれる状態になり、肝硬変や肝臓がんを発症する人が増えています。脂肪肝は、過食やメタボリックシンドロームなどによって、肝細胞に脂肪が蓄積した状態です。脂肪肝の人の中には、進行して肝細胞が壊れて炎症が起こって血液中のAST(GOT)、ALT(GPT)値が上がり、NASHになる場合があります。NASHになると…

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福島安紀

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。