「がんの痛み」への誤解
進行がんの患者の3分の2以上は、身体に何らかの痛みを感じるといわれています。日本においては、「痛みは我慢すべきもの」「痛みや苦しみを乗り越えてこそ治る」という考えの人が多く、痛みがあっても医師に伝えない患者が少なくありません。痛みに対して薬を処方されたり、薬の量を増やされたりしたとき、「自分のがんは、もう治る見こみがない」と不安になる人もいます。
とくに、がんの痛みに使われる「医療用麻薬」ということばを聞いて、「麻薬中毒になってしまう」「二度と普通の生活に戻れない」「犯罪に巻き込まれる」「あとは死を待つばかり」とおびえてしまう患者も多くいます。
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