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覚せい剤や大麻など違法な薬物依存には治療が必要

 覚せい剤や大麻など、違法薬物への欲求が抑えられなくなる薬物依存症。日本は国際社会と比べ治療面で遅れがみられていましたが、近年、治療が必要な病気であることが理解されるようになり、さまざまな支援が進められています。

 薬物依存症とは、大麻や麻薬、覚せい剤、シンナーなどの薬物を使いたいという欲求が抑えられなくなり、やめたいと思ってもやめられない状態をいいます。薬の作用で脳の働きに異常が起こり、使用を中断すると、イライラ、頭痛、手の震え、幻覚、妄想などの離脱症状があらわれることがあります。

 意思や理性では制御できない病的な状態なので、家族や周囲にやめると伝えても、また手を出してしまいます。その罪悪感からか、依存を隠そうと孤立しがちです。そして、孤立感から解放されたいがために、また薬物に頼るという負のループに陥る人も少なくありません。

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