人類史からひもとく糖質制限食

「DIRECT試験」が証明 糖質制限食のすごさ

江部康二・高雄病院理事長
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 医学界では現在、EBM(evidence based medicine)が尊重されています。一医師の経験や主観ではなく、研究に基づく根拠に、患者の希望や置かれている状況を考えた上で医療を行う取り組みです。

 私はこれまで、「肥満改善には糖質制限食が効果がある」と言い続けて来ました。そして理事長を務める高雄病院でも糖質制限食を実践しています。もちろん、これもEBMを尊重しています。今回は、「糖質制限食で肥満改善」の研究に基づく根拠としてよく引用される、イスラエルのShai先生の論文「DIRECT(Dietary Intervention Randomized Controlled Trial)試験」(注)を紹介します。

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江部康二

高雄病院理事長

えべ・こうじ 1950年生まれ。京都大学医学部卒業。京都大学胸部疾患研究所(現京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学)などを経て、78年より医局長として一般財団法人高雄病院(京都市)に勤務。2000年理事長に就任。内科医、漢方医。糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立したパイオニア。自身も02年に糖尿病であることが発覚し、実践して糖尿病と肥満を克服する。これまで高雄病院などで3000人を超える症例を通じて、糖尿病や肥満、生活習慣病、アレルギーなどに対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明し、数々のベストセラーを上梓している。