健康長寿をめざして

「友だち付き合い」で震災後死亡リスクが半減

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震災から6年半、東北・みやぎ復興マラソンで防波堤を兼ねた新しい道路を走るランナーたち=宮城県岩沼市で2017年10月1日
震災から6年半、東北・みやぎ復興マラソンで防波堤を兼ねた新しい道路を走るランナーたち=宮城県岩沼市で2017年10月1日

 重度のうつ傾向があると災害時の死亡リスクは4倍高まり、友人との交流があると災害後の死亡リスクは半減する--東日本大震災被災地の宮城県岩沼市の高齢者を対象にした東北大調査から、こんな結果がわかった。震災から7年、命を救うさまざまなデータを改めて紹介する。【メディカルリーフ・宇佐美裕史】

 報告したのは、東北大大学院歯学研究科の相田潤准教授らの研究グループ。相田准教授らは、東日本大震災の津波で市域面積のほぼ半分が浸水した宮城県岩沼市で、特に被害が大きかった玉浦地区の高齢者の死亡リスクなどを、日本老年学的評価研究(JAGES=ジェイジズ)の調査データを使って調べた(岩沼プロジェクト)。

 JAGESは、「健康長寿社会を目指した予防政策の科学的な基盤づくり」を目的に、全国の大学や国立研究機関などの研究者が参加する研究プロジェクト。日本の高齢者の実態をさまざまな角度から描き出し、健康格差やその要因を分析して介護予防戦略に役立てようとしている。

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