みんなの心と体 癒やして守るヒント

せきは体を守る大事な反応

和田裕雄・順天堂大学准教授
  • 文字
  • 印刷

 多くの方がせきに悩まされた経験を持っているでしょう。せきの原因はさまざまです。冬季はインフルエンザ、春先には花粉症が原因の患者が増えます。

 花粉症などのアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎<ふくびくうえん>、風邪を引いたときは、鼻汁が喉の奥の方に落下する「後鼻漏(こうびろう)」でせきが出ることもあります。花粉症だけでなくアレルギーのある人は、喉でのアレルギー反応が原因の「アレルギー性咳嗽(がいそう)」、病気の仕組みや症状が喘息(ぜんそく)に似た「せき喘息(ぜんそく)」が起きます。また、「感染後の咳嗽」といって、風邪が治った後に1カ月以上もせきが出ることがありますが、これは仕組みがよく分かっていません。

 「せきなんて出ない方がいい」と思うかもしれません。でも、せきは体を守る大切な反応でもあるのです。

この記事は有料記事です。

残り1601文字(全文1952文字)

和田裕雄

順天堂大学准教授

わだ・ひろお 1993年、東京大学医学部卒。東京大学医学部付属病院、東京大学医科学研究所、英国Imperial College London留学、杏林大学付属病院呼吸器内科学教室などで、特に閉塞性肺疾患、慢性呼吸不全などの呼吸器疾患に焦点を当てて診療・研究・教育に携わってきた。2014年より順天堂大学公衆衛生学講座准教授として、予防医学や産業医学の分野で地域や働く人たちの健康管理にも目を配っている。医学博士、内科学会専門医、呼吸器学会専門医、老年医学会専門医。