現代フランス健康事情

フランス人の栄養源「ご飯と恋と熱いおしゃべり」

竹内真里・フランス在住ライター
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パリ市内のチーズ店
パリ市内のチーズ店

フランス人は何を食べてるの?(2)

 朝や平日の食事を比較的軽く済ませるフランス人。しかし、週末や特別な日の晩ご飯はがっつりだ。家族や友人で食卓を囲む時は、時間のかかる煮込み料理やオーブン料理をよく作る。日本と同じく今年のパリはとても寒く、雪も積もった。だからカロリーの高い料理を食べる機会も多かった。

 食事の前にアペリティフ(食前酒)と軽いスナックをつまみながらおしゃべりし、その後本番の食事が始まる。そこから数時間、フランス語の嵐の中に身を置くことになる。これが長いし、みなよくしゃべる……。

 この季節は、ホカホカのジャガイモに熱々のとろけたチーズをかけ、ハムやサラミと一緒に食べる「ラクレット」がみなの好物だ。多くの家庭に専用ホットプレートがあり、日本のお鍋のような感覚で楽しむ。序盤は食べるのに夢中でしばし無言。のちに室内はチーズの香りと、誰からともなく振られた話題と熱気で充満する。

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竹内真里

フランス在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はリヨン市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。