実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

犬をベッドにあげてはいけない二つの理由

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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知っていますか? 意外に多い動物からうつる病気【5】

 カンピロバクターの感染を避けるために、飼い犬に顔をなめられてはいけないという米疾病対策センター(CDC)の助言を前回紹介しました。犬は本能からなのか、飼い主に強い愛着を持てば持つほど顔をなめようとします。私が小学生の頃、学校から帰ると当時実家の庭で飼っていた「ポチ」はうれしそうにしっぽをふり、早くこちらに来て、と言わんばかりにかわいい声を出して私を見つめます。駆け寄って腰をおろし、頭をなでてあげると愛らしく私の顔をなめようとします。ペットを飼ったことのある人には、この瞬間の「至高の喜び」を分かってもらえると思います。

 それからおよそ20年後、医学を学びだした私は、こういった行為がとても危険であることを知るようになり…

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト