がんをあきらめない 難敵に挑む医師・患者・家族

ラジオ波、粒子線…治療の選択肢増える肝臓がん

福島安紀・医療ライター
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 肝臓は、人間の体の中で最も大きい臓器で、栄養素の分解・合成、有害物質の解毒など、「人体の化学工場」と呼ばれるほど重要な役割を担っています。その大事な臓器に悪性腫瘍が発生する肝臓がんの治療には、どのような選択肢があるのでしょうか。前回に続き、肝臓がんの治療について、国立がん研究センター東病院肝胆膵(かんたんすい)内科長の池田公史(まさふみ)さんにインタビューしました。

--肝臓がんの治療について教えてください。がんが小さくて個数が少なくても、治療は外科手術が第一選択なのでしょうか。

 肝臓がんが1~3個でそれぞれの大きさが3cm以内なら、外科手術だけではなく、ラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法(RFA)という選択肢もあります。RFAは体の外から肝臓に針を刺し、エコーの画像を見ながら、ラジオ波と呼ばれる高周波の電流を流してがんを壊死(えし)させる治療法です。傷が小さく患者さんへの負担が少ないのが大きなメリットです。デメリットは、ラジオ波では焼灼したと思っても、治療した部位から再発…

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福島安紀

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。