がれきや土砂の中から無事に救出されたにもかかわらず、数時間後に意識がもうろうとなり、なかには死亡するということもあります。これを「クラッシュシンドローム(クラッシュ症候群/挫滅症候群)」といいます。
クラッシュシンドロームとは、体の一部、とくに腰や臀部、足などの大きな筋肉が長時間圧迫されたあとで、意識の混濁、筋肉のけいれん、急性腎不全、急性心不全などの症状が現れることをいいます。
初めて認知されたのは、1940年のロンドン大空襲。がれきから救出されたときは意識もはっきりし軽症だったにもかかわらず、数時間後に意識がもうろうとなり、みるみる状態が悪化し死に至ったケースが相次いだそうです。
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