ER Dr.の救急よもやま話

アンガーマネジメントで仕事も人間関係も快適に

志賀隆・国際医療福祉大准教授/同大成田病院救急科部長
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 あなたは怒りっぽいですか? 怒りをため込むタイプでしょうか、それともすぐに爆発させるタイプですか? 怒りは「喜怒哀楽」という人間の基本的な感情の一つですが、特にネガティブな感情は仕事や人間関係に悪影響を及ぼしかねません。救急医にとっても、怒りは大敵。そこで今回は、怒りをコントロールし、怒りの感情とうまくつきあうための「アンガーマネジメント」についてお話ししたいと思います。

 最近でこそ「先生は怒ることがあるのですか?」「温和ですね」「本当に救急をやっているの?」などと言っていただけることが増えてきました。ですが、もともとの私の性格は短気で、家族からよくそれを指摘されます。

 ですから、患者さんから「救急医は(患者を各診療科に)振り分けだけしていて、何が楽しいんですか?」「一生研修医みたいな診療していて、やりがいあるんですか?」「偉そうにしやがって! 何様のつもりだ!(よく飲酒後の患者さんがおっしゃいます)」などの発言を受けると、発言の主のネガティブな気持ちがこちらにも伝わってきて、怒りの感情が湧き上がることもあります。

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志賀隆

国際医療福祉大准教授/同大成田病院救急科部長

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年3月から国際医療福祉大学成田病院救急科部長(同大医学部准教授)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。