漢方と健康 あれこれ読本

悪夢に良く効く薬「柴胡加竜骨牡蛎湯」とは

加藤士郎・野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授
  • 文字
  • 印刷

 今回紹介するのは旅行代理店の営業課長で、男性のAさん(41)です。身長178cm、体重68kg。前任者から課長職を引き継いだばかりで、仕事に張り切っていました。

 Aさんはいつも積極的に仕事に取り組むだけでなく、職場の同僚との交流も順調でした。休日には家族とスポーツをしたり、旅行に行ったりと、人生を前向きに生きている方でした。

 順調に思えた仕事とプライベートでしたが、営業課長に就任して4カ月後、職場の周辺に別の旅行代理店がオープンしました。さらに9カ月後にはもう一つ別の代理店ができて、お客さんの獲得競争がいっそう激しくなりました。

 Aさんのお店もお客さんを増やすことができず、課長就任1年後には、前年の売り上げを20%も下回ってしまいました。ストレスが強まって血圧は上昇傾向となり、肩こりや頭痛が起こるようになりました。

この記事は有料記事です。

残り1207文字(全文1570文字)

加藤士郎

野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授

かとう・しろう 1982年獨協医科大学卒後、同大第1内科(現心臓・血管内科)入局。88年、同大第1内科大学院卒。第1内科講師、宇都宮東病院副院長などを経て、09年野木病院副院長、筑波大学非常勤講師。同年、筑波大学付属病院総合診療科に漢方外来開設。10年筑波大学付属病院臨床教授。筑波大学付属病院で漢方外来に従事するととともに、主に学生、研修医を対象に漢方の教育活動を行っている。編著に「臨床力をアップする漢方ー西洋医学と東洋医学のW専門医が指南!」(中山書店)。医学博士、日本内科学会認定医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本老年医学会専門医・指導医など。