医療・健康Tips フォロー

残業すると満足度アップ、しかしそれが落とし穴!

 平成26年にうつ病などの気分障害で受診した人は約112万人(厚生労働省「患者調査」)と過去最多となり、過労によるうつ病が原因で休職を余儀なくされる人も増えています。長時間労働がメンタルヘルスに及ぼす悪影響やその予防法について、「行動経済学」の視点から紹介します。

働きすぎはメンタルを悪化させる

行動経済学によってわかってきた考え方の歪み

 行動経済学とは、経済学に心理学の要素を取り込んだ学問です。人間は感情で動いてしまうことが多く、必ずしも合理的な行動をとるわけではないという前提に立ち、「認知のゆがみ」といわれる、誰もが陥りがちな考え方の悪いくせに着目します。そこから、性格などの個人にしか当てはまらない要素を取り除き、多くの人に共通する要素を取り出して考えます。このような行動経済学の手法によって検証した結果、長時間労働そのものがメンタルヘルスに悪影響を及ぼすことがわかっています。

この記事は有料記事です。

残り2650文字(全文3043文字)