どう知る?どう使う?健康・医療情報

健康・医療情報の信頼性を見極める六つのステップ

北澤京子・医療ジャーナリスト/京都薬科大学客員教授
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 「食べ物とがん予防-健康情報をどう読むか」(坪野吉孝著、文春新書、2002年)という本に、健康・医療に関する情報の信頼性をチェックする方法が載っています。六つのステップに沿って情報をチェックしていき、すべてクリアしていれば、その情報はとりあえず信頼できるというもので、とても参考になります。その具体的なステップとは……。

 信頼できる情報を得る方法には大きく分けて、(1)信頼できる情報源を探す(2)個々の情報の信頼性を見極める--の二つがあります。基本的な知識や事実関係に関する情報、つまり、本連載で以前(「スマホで解決する疑問、しない疑問」)に紹介した「バックグラウンド・クエスチョン」=「○○って何?」というタイプの疑問に対して取るべき方法は(1)です。たとえば、「新大阪発、東京行きの新幹線の始発は何時?」という疑問に対しては、JR東海の時刻表を調べて「朝6時」という情報を得れば解決します。

 一方、行動や判断に関する情報、つまり、「フォアグラウンド・クエスチョン」=「○○すればどうなるの?」というタイプの疑問に答える情報は、(1)に加えて(2)も必要になってきます。たとえば、信頼する友人から「初デートにはピンクのワンピースを着ていくといいことがあるよ!」とアドバイスされたとしても、実際にピンクのワンピースを着るかどうかは、相手の好みや出かける場所なども考えて(ここが「見極め」に相当)…

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北澤京子

医療ジャーナリスト/京都薬科大学客員教授

きたざわ・きょうこ 医療ジャーナリスト、京都薬科大学客員教授。著書に「患者のための医療情報収集ガイド」(ちくま新書)、訳書に「病気の『数字』のウソを見抜く:医者に聞くべき10の質問」(日経BP社)、「過剰診断:健康診断があなたを病気にする」(筑摩書房)