現代フランス健康事情

「屋内全面禁煙」でもパリはやっぱり“たばこ天国”

竹内真里・パリ在住ライター
  • 文字
  • 印刷
カフェ屋外ならたばこを吸える
カフェ屋外ならたばこを吸える

 長い冬が終わり、パリも春めいてきた。新鮮な空気を求めて窓を開け放すと、すがすがしい空気ではなく、たばこのにおいが漂ってくる。隣人の誰かが一服中らしい。アパルトマンの上階からたばこの吸い殻が投げ捨てられることも多い。

屋内全面禁煙から10年たって……

 フランスでは2008年1月、禁煙を定めた法律が完全施行され、駅や病院、飲食店など公共の場での屋内喫煙が禁じられた。日刊紙「ル・パリジャン」の昨年12月26日の報道によると、法律に違反していたパリ市内のカフェ2軒が裁判所で有罪判決を受け、それぞれ4万ユーロ(約530万円)、6000ユーロ(約80万円)を、原告のNPO団体「非喫煙者の権利」に支払うよう命じられたそうだ。

 パリ市の公式サイトでは、閉鎖された窓や壁、ドアで屋内と屋外をはっきり分け、テラスが開放されている場…

この記事は有料記事です。

残り1811文字(全文2170文字)

竹内真里

パリ在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はパリ市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。