健康長寿をめざして

「困難を抱えた子どもたち」は保健室で救われる

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学校の保健室
学校の保健室

 子どもの7人に1人が「相対的貧困」状態と言われる時代。経済的な困窮だけでなく、人間関係の“貧困”に直面する子どももたくさんいます。「ルポ保健室」著者で、ジャーナリスト秋山千佳さんへのインタビュー後編です。【ライター・本多カツヒロ】

 --他にどんな困難を抱えた子どもが保健室に来るのでしょうか。

 秋山千佳さん ある小学校の保健室で出会った男子は、父親が会社を経営していて、ブランド物の洋服を着ていましたが、頻繁に保健室に着ては、養護教諭に「死にたい」と口走っていました。心配して保健室に来た担任に「俺に構うな、死ね」と怒鳴つけるなど、情緒が安定しない問題児と見られていたようです。

 両親が離婚し、彼は父親や再婚相手の女性らと暮らしていました。ところが一緒に食事をすることを許されず、彼は毎晩自分の部屋で1人でご飯を食べているとのこと。洗濯物も一緒に洗ってもらえず、自分で洗っているようです。どうも、ある種のネグレクト(育児放棄)に近い状態に置かれていたようです。

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