がんをあきらめない 難敵に挑む医師・患者・家族

肝臓がんの腹腔鏡手術を安全に受けるには?

福島安紀・医療ライター
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 肝臓がんは、俳優の緒方拳さんや歌手の島倉千代子さんの命を奪った手ごわい病気です。肝臓がんの手術では、患者への負担の少ない腹腔鏡(ふくくうきょう)手術が急速に広まりつつあります。群馬大学医学部付属病院で肝臓がんの腹腔鏡手術を受けた患者が立て続けに亡くなっていたことが2014年に明らかになりましたが、できるだけ安全に肝臓がんの手術を受けるにはどうしたらよいのでしょうか。国立がん研究センター東病院肝胆膵(かんたんすい)外科長の後藤田直人さんにインタビューしました。

--肝臓がんで手術をするのはどういうときですか。

 肝臓がんには、肝臓にがんが発生した「原発性肝がん」と、大腸、肺、乳房など他の臓器のがんが転移した「転移性肝がん」があります。原発性肝がんはさらに、肝臓の細胞ががん化する「肝細胞がん」と、肝臓の中を通る胆管にがんが発生する「肝内胆管がん」に分けられます。原発性肝がんの約8割が肝細胞がんです。一般的に肝臓がんというときには肝細胞がんを指すことが多いです。同じ肝臓にできたがんといっても、それぞれ治療方…

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福島安紀

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。