無難に生きる方法論

更年期迎えた妻の最大ストレスは「夫」という現実

石蔵文信・大阪大学招へい教授
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 有名なタレントさんや雑誌のコラムで「私の症状は夫源病だ!」という話を聞いたり読んだりすることが増えた。実際、医学的に「夫源病」という病気はないのだが、更年期症状で苦しむ妻に夫が冷たい言動を発することが、妻の体調悪化の大きな原因になることは否定できない。

50歳前後に訪れる更年期とは年をさらに重ねる時期でもある。昔の人の寿命は短かったので、ある意味更年期で苦しむことはなかったかもしれない。だが現代の50代前後は見た目も若く、体力、知力とも充実しているので、更年期症状が表れるまで自分の衰えを自覚できない人も多いだろう。

 寿命が延びたとはいえ、女性が50歳前後で閉経を迎えるとホルモン分泌量が急激に減って体調は悪化する。…

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石蔵文信

大阪大学招へい教授

いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。