医療プレミア特集

麻疹患者の7割が20~40代なのはなぜ?

鈴木敬子・毎日新聞 医療プレミア編集部
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麻疹流行を繰り返さないために(前編)

 日本は2015年、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局から麻疹(はしか)の「排除状態」にあると認定された。「排除状態」とは、その国特有の麻疹ウイルスによる感染がない状態が3年間続いたことを意味する。しかし、16年は関西国際空港、17年は山形県の自動車教習所などでアウトブレーク(限定された範囲内での集団発生)が起き、今年も沖縄県や愛知県を中心に患者が発生した。国立感染症研究所(感染研)によると、全国の患者数は5月20日までに162人に上った。“撲滅”されたはずの麻疹がなぜ毎年集団発生するのか。そして、同じことを繰り返さないためにどうすればいいのかを調べた。

 麻疹は、患者のせきやくしゃみ、会話などで飛び散る飛沫(ひまつ)中に含まれる麻疹ウイルスを吸い込むだ…

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鈴木敬子

毎日新聞 医療プレミア編集部

すずき・けいこ 1984年茨城県生まれ。法政大卒。2007年毎日新聞社入社。岐阜支局、水戸支局、横浜・川崎支局を経て、15年5月からデジタルメディア局。