前々回紹介した、予防法や治療法の効果に関する情報、言い換えれば「○○が××に効く」という類いの情報を評価する研究デザインとして、「ランダム化比較試験(RCT)」と「前向きコホート研究」が挙げられていました。ランダム化比較試験については何度か紹介(「厳密評価を可能にする『ランダム化』」など)してきましたので、今回は、前向きコホート研究を紹介します。

この記事は有料記事です。

残り1839文字(全文2014文字)

北澤京子

北澤京子

医療ジャーナリスト/京都薬科大学客員教授

きたざわ・きょうこ 医療ジャーナリスト、京都薬科大学客員教授。著書に「患者のための医療情報収集ガイド」(ちくま新書)、訳書に「病気の『数字』のウソを見抜く:医者に聞くべき10の質問」(日経BP社)、「過剰診断:健康診断があなたを病気にする」(筑摩書房)

イチ押しコラム

理由を探る認知症ケア
 

「家に帰りたい」は単なる帰宅願望ではなかった!?

 ◇「家に帰りたい」と言い続けるB子さん 最愛の夫を亡くしたことをきっかけに、認知症による混乱が増えてしまったB子さん。子どもたち…

ボストン発 ウェルエイジング実践術
玄米ごはん定食。論文によると、日本の食事で、死亡に影響している問題点は、1位が塩分過剰、2位は全粒穀物(玄米など)の不足だった

年1100万人を死なせる世界「不健康な食事」ランク

 全世界で年間1100万人、成人してから亡くなる人の5人に1人が、不健康な食事が原因で亡くなっている。喫煙や高血圧による死者より多…

無難に生きる方法論
 

「うつ病に効果あるかも」お笑いと健康の関係は

 明るく楽しく過ごすことが健康につながり、がんや高血圧、糖尿病の治療に良い効果があることはよく知られている。例えばがんと診断され、…

実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-
さまざまな情報が氾濫するインターネットの世界

ワクチンへの「否定」も「理解」も生んだネット情報

 ◇理解してから接種する--「ワクチン」の本当の意味と効果【36】 かつて日本でも猛威を振るった天然痘の根絶宣言が世界保健機関(W…

超高齢化時代を生きるヒント
東京都福生市の公立福生病院=2019年3月8日、本社ヘリから

「命は誰のものか」を深く問いかける透析中止問題

 人工透析を受けていた44歳の女性患者が、東京都福生市の公立福生病院の医師に透析中止の選択肢を示され、中止を選んだ後、死に至りまし…

Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック チャートでわかる、あなたの機能年齢 北海道大学COI×医療プレミア