実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

致死率7割!? ニパウイルスの恐怖

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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知っていますか? 意外に多い動物からうつる病気【16】

 世界3大伝統医学の一つとされる「アーユルヴェーダ」発祥の地と言われることもあるインド南部のケララ州で、致死率が7割ともいわれる感染症の報告が相次いでいます。その病原体の名は「ニパウイルス」(注1)。日本ではこれまでに感染、発症例がないこともあり、メディアでこのウイルスが取り上げられることはあまりありませんが、WHOは2018年2月に公表した「緊急性の高い疾患(priority disease)」として、エボラ出血熱や中東呼吸器症候群(MERS)と同様のカテゴリーに挙げています。

 米国のオンライン科学誌「Science News」の18年5月25日号は、南インドで発生したニパウ…

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト