足などが「つる」というのは、筋肉がけいれんを起こして収縮し、そのまま硬直してしまった状態です。足に限らず、首や背中、胸、腰など、全身に起こります。ふくらはぎがつることを「こむら返り」とも呼びますが、これはふくらはぎを「腓(こむら)」ともいうためです。
筋肉の収縮を感知するセンサーの異常が引き起こす
体を動かすときには、筋肉を収縮させたり引き伸ばしたりしています。筋肉が伸び縮みすると、伸び過ぎを防ぐ筋紡錘(きんぼうすい)、縮みすぎを防ぐ腱紡錘(けんぼうすい)が働き、力のかかり具合をコントロールします。この筋紡錘と腱紡錘が無意識にバランスを取り合うことで、筋肉の損傷を防いでいるのです。
ところが、腱紡錘のセンサーが何らかのきっかけで働かなくなり、筋肉が収縮し続けて異常な痛みが起こることがあります。これが「つり」の症状です。
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