ER Dr.の救急よもやま話

子どもからお年寄りまで 熱中症の年代別注意点

志賀隆・国際医療福祉大准教授/同大三田病院救急部長
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 夏の朝9時、佐藤さん(70歳女性)は、散歩中に足に力が入らなくなり、コンビニエンスストアの前で動けなくなってしまいました。お店の人が救急車を要請し救急外来に搬送されました。佐藤さんは頭痛と吐き気を訴えています。

 佐藤さんは救急外来で医師の診察を受けました。そして、外気温、運動中の出来事、症状から熱中症の診断となり点滴などの治療をうけました。夏の運動といえばやはり熱中症が心配ですよね。ということで、今回は暑い季節に向けて熱中症についてお話ししたいと思います。

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志賀隆

国際医療福祉大准教授/同大三田病院救急部長

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て17年7月から国際医療福祉大学医学部救急医学講座准教授/同大学三田病院救急部長。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。