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歯周病が認知症の症状を悪化させる?!

 歯周病とは、歯肉などの歯周組織が、歯周病菌によって炎症し破壊される病気です。近年、歯周病菌が、糖尿病、脳梗塞、誤嚥性肺炎、早産などと関連している点が明らかとなっていますが、認知症についても炎症を介した解明が進んできました。

 認知症の原因疾患のひとつ「アルツハイマー病」。アミロイドβなど特殊なたんぱく質が蓄積することで、脳内の神経細胞が壊れ、脳が次第に萎縮していくと考えられています。しかし、なぜアミロイドβが蓄積するのかについては、明らかとなっていないのが現状です。

 国立長寿医療研究センター、名古屋市立大学などによる研究グループは、歯周病菌がアルツハイマー病の危険因子となる可能性について研究を進めてきました。

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