がんをあきらめない 難敵に挑む医師・患者・家族

「たばこ+お酒」で食道がんになりやすい人は?

福島安紀・医療ライター
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 喉と胃をつなぐ食べ物の通り道にがんが発生する食道がん。年間約2万3000人が新たに食道がんと診断され、約1万1000人が亡くなっており、圧倒的に男性に多い病気です。2010年には歌手の桑田佳祐さんが食道がんの手術を受け、復帰を果たしています。食道は粘膜が薄いため、リンパ節に転移しやすく進行の早いがんともいわれます。食道がんになりやすいのはどういう人か、そして早期発見法、内視鏡治療について、国立がん研究センター東病院消化管内視鏡科長の矢野友規さんに聞きました。

 --食道がんは飲酒と喫煙の影響が大きいがんの一つとされます。かかるリスクが高いのはどういう人ですか。

 食道がんの患者さんは、ヘビースモーカー、ヘビードリンカーが多いのが特徴です。男性に食道がんが多いのは、喫煙者や過度の飲酒習慣をもつ人が女性より男性に多いからです。国立がん研究センター・社会と健康研究センターの津金昌一郎センター長らが行っている多目的コホート研究の結果では、まったく飲酒しない群に比べて、1日当たり日本酒換算で1~2合の群は食道がんの発症リスクが2.6倍、2合以上では4.6倍でした。…

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福島安紀

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。