実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

北海道旅行から10年 この発熱はエキノコックス?

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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知っていますか? 意外に多い動物からうつる病気【18】

 Q熱の回(「原因はリケッチアと判明も…やはり不可解なQ熱」)で紹介したように、持続する発熱や倦怠(けんたい)感を訴えていろいろな診療所や病院を渡り歩いている人は少なくありません。そうした人は身体的には何も悪いところがなく、うつ病など精神的疾患が原因になっていることが多いのですが、そうでない場合もあります。甲状腺機能低下症、膠原(こうげん)病などは比較的多く、感染症が原因になっていることもあります。感染症ではC型肝炎、HIV感染症、結核などにときどき遭遇します。そして、ときに「この発熱と倦怠感は感染症が原因ではないか?」と患者さん自身が疑っていることもあります。

 その「患者さん自らが疑っている感染症」としてときどき口にするのが、今回紹介する「エキノコックス症」…

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト