NHK連続テレビ小説「半分、青い。」。左耳を失聴したため、永野芽郁さん演じる楡野鈴愛は付け耳で音を聞こうとする=NHK提供
NHK連続テレビ小説「半分、青い。」。左耳を失聴したため、永野芽郁さん演じる楡野鈴愛は付け耳で音を聞こうとする=NHK提供

特集・ニュース医療プレミア特集

「半分、青い。」のムンプス難聴はワクチンで防げる病気

中村好見 / 毎日新聞 医療プレミア編集部

おたふくかぜと難聴【前編】

 おたふくかぜにかかり、片方の耳が聞こえなくなる--。NHK連続テレビ小説「半分、青い。」のヒロイン楡野鈴愛(にれの・すずめ)が発症した「ムンプス難聴」は、おたふくかぜにかかった人の数百人~1000人に1人が発症すると言われる病気です。実は子どもだけではなく、大人の発症も珍しくありません。有効な治療法はなく、おたふくかぜのワクチン接種が唯一の予防法ですが、接種率は3~4割程度にとどまっています。専門家は「今はワクチンで防げることをぜひ知ってほしい」と訴えています。最近の調査で明らかになったムンプス難聴の実態と予防について、3回に分けてお伝えします。

 ヒロイン楡野鈴愛は小学3年の時、おたふくかぜが原因で、左耳の聴力を完全に失った。ドラマの中で、医師…

この記事は有料記事です。

残り2334文字(全文2674文字)

中村好見

中村好見

毎日新聞 医療プレミア編集部

なかむら・よしみ 1984年生まれ。2008年に毎日新聞社へ入社、高松支局、和歌山支局を経て15年から医療プレミア編集部。幼少時に家族がくも膜下出血で倒れた経験から、医療とそれを取り巻く社会問題に興味を持つ。関心のあるテーマは公衆衛生、根拠と語りに基づく医療など。twitter:@yoshimi_nakamu

イチ押しコラム

実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-
HPVワクチンについて議論する県議会を見つめる母親たち

HPVワクチン「推奨派敗訴」と接種の是非は別問題

理解してから接種する--「ワクチン」の本当の意味と効果【37】 HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンに関連して、国内外の関係者…

理由を探る認知症ケア
 

「家に帰りたい」は単なる帰宅願望ではなかった!?

 ◇「家に帰りたい」と言い続けるB子さん 最愛の夫を亡くしたことをきっかけに、認知症による混乱が増えてしまったB子さん。子どもたち…

ボストン発 ウェルエイジング実践術
玄米ごはん定食。論文によると、日本の食事で、死亡に影響している問題点は、1位が塩分過剰、2位は全粒穀物(玄米など)の不足だった

年1100万人を死なせる世界「不健康な食事」ランク

 全世界で年間1100万人、成人してから亡くなる人の5人に1人が、不健康な食事が原因で亡くなっている。喫煙や高血圧による死者より多…

無難に生きる方法論
 

「うつ病に効果あるかも」お笑いと健康の関係は

 明るく楽しく過ごすことが健康につながり、がんや高血圧、糖尿病の治療に良い効果があることはよく知られている。例えばがんと診断され、…

超高齢化時代を生きるヒント
東京都福生市の公立福生病院=2019年3月8日、本社ヘリから

「命は誰のものか」を深く問いかける透析中止問題

 人工透析を受けていた44歳の女性患者が、東京都福生市の公立福生病院の医師に透析中止の選択肢を示され、中止を選んだ後、死に至りまし…

Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック チャートでわかる、あなたの機能年齢 北海道大学COI×医療プレミア