
【Q】:発疹と痛みで皮膚科を受診し、抗生物質と痛み止めの薬を服用しましたが、痛みが治まりません。帯状疱疹(ほうしん)後神経痛はもう治らないのでしょうか。(大阪府貝塚市、男性、90歳)
【A】:痛みの治療の専門家のもとで粘り強く治療しましょう
帯状疱疹は、水ぼうそう(水痘)の原因ウイルスによって起こります。水ぼうそうは多くの人が子どもの頃にかかり、1週間ほどで治りますが、ウイルスは体の神経節に潜伏します。そして加齢などで免疫力が低下すると再活性化し、痛みの強い皮疹が出ます。皮疹は数週間で改善しますが、長く残る場合があり、帯状疱疹後神経痛となります。80歳以上では30%、60~65歳では20%で神経痛が発症するとされています。
治療には、神経に局所麻酔薬を注入する神経ブロック療法や薬物療法がありますが、すべての人に効果があるとは言えません。薬には種類が多く、長期投与となる場合が多いです。副作用もあり、処方のさじ加減が難しいので、帯状疱疹で皮膚科などを受診した際にペインクリニックなど痛みの治療の専門家を紹介してもらうとよいでしょう。
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