髪の健康相談室

男性型脱毛症だけでなく女性型の治療評価も

齊藤典充・横浜労災病院皮膚科部長
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診療ガイドラインの改訂で変わったこと【後編】

 前回お伝えしたように、日本皮膚科学会の「円形脱毛症」と「男性型脱毛症」の診療ガイドラインが7年ぶりに改定され、2017年版が公開されています。男性型脱毛症(AGA)は、遺伝的な素因と男性ホルモンがかかわり、日本人男性の約30%に発症します。また、女性も発症し、近年は「女性型脱毛症」という病名で国際的に呼ばれています。17年版診療ガイドラインでは、時代の変化に対応して女性型が加わり、タイトルも従来の男性型から「男性型女性型脱毛症」に変わりました。女性型脱毛症は、以前、解説したように男性とは異なる症状や男性ホルモン以外の仕組みなどがあり、それらも考慮して治療を評価しています。個々に解説しましょう。

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齊藤典充

横浜労災病院皮膚科部長

さいとう・のりみつ 1993年北里大学卒業、同大学皮膚科に入局。98~2000年米国カリフォルニア大学サンディエゴ校留学。国立横浜病院(現:国立病院機構横浜医療センター)皮膚科、北里大学皮膚科助手、講師、国立病院機構横浜医療センター皮膚科部長などを経て14年4月から現職。専門は脱毛症、血管炎、血行障害。日本皮膚科学会の脱毛症に関する診療ガイドラインの作成に携わるなど、長年、診療の第一線で脱毛治療・研究の分野をリードしている。